鼻毛の話

年を取るにつれて、自分の鼻毛がますます手に負えなくなって、外の世界に逃げ出そうとしている。


「俺は自由だ!」


前は単に引っこ抜いて始末していた。


お前は退場しろ!


少しの間は効果はある・・・


かなりマシだ。


・・・でも、最近効果が薄れてきた。


「俺の人権を侵害するな!」


確かにささいなことではあるけど、イライラすることにかわりはない。そこで「もしあいつらを倒せないなら、一部にすればいい」と思いつき口ひげを生やすことにした。


干し草の山の中に干し草を隠すようなもの。


似合わなくないとは思いたい。もちろんたまに切ったり手入れをしたりしないといけないが、ひげ剃りでいちいち剃るよりは遥かに簡単だ。

でも、鼻毛は静かに夜の闇に身を潜めようとはしていなかった。

そう。彼らは集まって毛の生えた脳みそをフル回転してベストプランを思いついたのだ。「あいつがイメージを変えることができたのなら、俺たちにも出来るはず!」


「俺が見えるかな?」


はぁ。そしてまた引っこ抜く作業に戻るのだった。

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